信頼関係に裏切りはない。裏切られたと思わない関係こそが信頼だ。
信頼していたのに裏切られた。
聞くことのある言葉である。
だが、この言葉を思ってしまうことが、相手を信頼していないことではないだろうか。
信頼していたなら、裏切られても後悔はない。
そもそも裏切られたという気持ちにもならないのではないか。
信頼していたのに裏切られたと思うこと。
それは、自分が相手を一方的に信じて、
結果が自分の思い通りにならなかったことで、相手の責任とすることだ。
相手にしてみれば、いい迷惑であり、嫌な片思いだ。
信頼とは、自分が何の疑いもなく相手を信じることだ。
同じような言葉で信用がある。
信用は信じられる根拠があって信じることだ。
信頼は、根拠はない。
しいて言えば、愛情や仲間意識の感じが根拠かもしれない。
信頼とは、相手に敬意を払うこと。
相手を認めているから、信じることができる。
信頼したのなら、もし相手が失敗しても慰めてやれるくらいの心を持ちたい。
裏切られたなんて考えもせず、相手のことを気にやれる心を持ちたい。
仕事では信頼より、信用する場合が多いだろう。
理由がないのに信じて、お金を出せば大問題になる。
だが、仕事でも、私生活でも、相手を信頼できるような人間関係をつくりたい。
相手を信頼できるようになるには、人間関係が大切だ。
人間関係が親密になれば、おのずと相手を信頼することもできる。
相手の失敗も、気にすることもなく、許せるようになるのではないか。
そういう関係になれれば、相手に対する自分の悩みも減るのではないか。
信頼し合える間柄であれば、私生活であろうと、職場であろうと気持ちは楽である。
そして何より、人に会うことが楽しくなる。