忘れられない記憶がある。嫌な思い出、受けた恩。
忘れられない記憶が二つある。
一つは、嫌な思い出だ。
恥ずかしかった思い出。
人に迷惑をかけてしまった思い出。
気分を悪くするような嫌がらせ。など。
嫌な思い出は何故か忘れられない。
突然、そんな嫌なことを思い出すこともある。
それにくらべ、いい思い出はなかなか思い出すことができない。
嫌な思い出のほうが、いい思い出より強く心に残る。
それは、自分が成長するために強く心に残るのかもしれない。
自分の失敗や痴態がそうだ。
また、自分の身を守るために強く心に残るのかもしれない。
危険に遭遇したことや、人からの嫌がらせがそうだ。
他にも理由はあるだろう。
そう考えれば嫌な思い出も必要なものなのかもしれない。
そして、
もう一つは、受けた恩だ。
失敗した、迷惑をかけた、それでも面倒を見てくれた職場の上司や先輩への恩。
叱られたこともある、だが一生懸命に教え指導してくれた先生への恩。
何時までも仲良くしてくれる友人への恩。
その他にもいろんな方の世話になっている。
どんな形の恩であっても、全て大切な恩だ。
それは、歳をとるほど身に染みる。心に染みる。
恩とは得難いものだ。
忘れてはならないものだ。
中国の古典に、
人に施したことは忘れてしまえ、人に掛けた迷惑は忘れるな。
人から受けた恩は忘れるな、怨みは忘れてしまえ。
とある。
そのとおりではないか。